お墓の引越し
おはようございます。
安達です。
ここのところ、雨模様が続いたので、久しぶりの晴れ間で嬉しいです。
以前、札幌で暮らしていたのですが、昨日の大雨が心配です。
局部的な大雨には注意が必要ですね。
9月も中旬になり、秋の彼岸の季節になりました。
最近、周囲の方からお墓に関する相談やお話を受けることがあります。
相模原も地方からの出身者が多くいるため、先祖やご両親のお墓は地方にあり、
子供たちが上京している、というケースも多いようです。
遠方に残しているとお墓参りに行くのも大変なので、お墓を近くに引越しさせたい、
と考えるのも当然かもしれません。
お墓の引越しを「改葬」といいます。
お墓を改葬する場合、大きく以下のような手続きが必要です。
1.改葬先を決定し、「受入証明書」ないし「受入証明書」を発行してもらいます
2.現在の埋葬地の市町村役場で、改葬許可申請書をもらいます。
※申請書がダウンロードできる自治体もあります。
3.改葬許可申請書に必要事項を記入し、現在の墓地管理者から「埋蔵(埋葬・
収蔵)証明」を受けます。
※ここで、後述する離檀料の問題が発生します。
4.埋蔵証明を受けた改葬許可申請書を提出し、受理されると「改葬許可証」が
発行されます。
5.現在の墓地から遺骨を取り出し、その際に法要を行います。
※法要内容は、宗派・寺院によって異なります(閉眼供養、抜魂供養など)。
6.墓地を更地にして戻します。
7.改葬先の管理者に改葬許可証を提出して、遺骨を埋葬します。その際に
法要を行います。
※法要内容は、宗派・寺院によって異なります(開眼供養、納骨法要など)。
お墓の引越しには、大きく以下の費用が掛かります。
①改葬先の墓地の費用
②現在の墓地を更地にする費用
③遺骨の取り出しの法要に関する費用
④納骨の法要に関する費用
⑤現在の墓地管理者に払う金銭
墓地を更地にする費用は業者によって大きく異なるので、インターネット等で
調べた上、相見積をとるべきでしょう。ただ、墓地管理者によっては指定業者が
いる場合もあるので注意が必要です。
問題となるのは、⑤の現在の墓地管理者(特に寺院)が金銭を要求する場合です。
お墓の改葬に伴い檀家から抜けようとした際に、高額の離檀料を請求された、
という記事や報道を見かけます。中には、数百万円から数千万円も請求される
ケースもあるそうです。驚きですね。
寺院側がこのような強気の要求を行うのは、上記手続の3項にある「埋蔵証明」
を受けなければならないためです。
お金を払わないと埋蔵証明をやらないよ、というわけです。
離檀料に関しては、寺院側と契約を締結しているなどの場合を除き、
支払う必要のないものです。
檀家に代わって先祖の供養をしてくれている点に感謝の気持ちはあっても、
上記のような法外な要求を受ける筋合いはありません。
勿論、かかる法外な要求をするのは、ほんの一部の寺院であることを
付言しておきます。
当事務所では、お墓の引越しに関するご相談も承ります。
墓地管理者とのやり取りや業者の選定、法要の立会までお手伝いいたします。
お気軽にご連絡ください。
今日も一日頑張りましょう!