モンティ・ホール問題②
こんばんは。
安達です。
随分更新していないうちに桜が開花してしまいました。
前回、モンティ・ホール問題について触れましたが、続きを書きます。
モンティ・ホール問題の内容については以下を参照ください。
モンティ・ホール問題① - 相模原の行政書士安達弘樹のブログ
なぜ、モンティ・ホール問題においては、あたかも二者択一の見える選択場面で
確率が1/2にならないのでしょうか。
これは、司会者であるモンティが当たりである扉を知っていて、その当たりでは
ない扉を必ず開くからです。
モンティ・ホール問題では扉が3つの場合を想定していますが、同様の前提で
扉が1000枚ある場合を想定してみます。
あなたは任意に一枚を選び、モンティがあなたが選んだ1枚以外の999枚から
998枚のはずれの扉を開けたとします。
さて、この場合でも最初にあなたが選んだ1枚とモンティが998枚開けて残った
一枚で確率が1/2だと考えますか?
多くの方が、この場合にはモンティが998枚開けて残った一枚の方が当たりの
可能性が高いと考えるのではないでしょうか。
なぜなら、モンティが当たりを知っていて当たり以外の扉を開けるからです。
数学的には必ずしも不正確ではないようですが、イメージを持ってもらう上では
有効だと思います。
実は、私たちの生活の中では、直感的に正しいと感じることがそうではない、
ということがあります。モンティ・ホール問題のように数学的に説明がつく事象
でも、それを感覚的に受け入れるのは難しいようです。
もうすぐ本格的な春ですが、急に寒くなりました。
体調にはご注意ください。